<ハイドリッヒ> 「……さて。諸君、いつまでもこうしてウジウジしているわけにもいくまい。 さっさと配役を決めて動いてもらえんと、私ものんびり行動出来ないから困る。」 <拓也> 「そう言いながら店内で一人チェスしないで下さい、店長……。」 <早也> 「あら、チェスは楽しいものよ。拓也も一緒にやってみたらどう?」 <拓也> 「……いや、よしとく。つーか早也、お前何気にこの状況を楽しんでるだろ?」 <早也> 「特に方向性も決まらずグダグダ出来るのは今のうちだろうからね。 一度動きがあれば後はもう休まる暇が無いかもしれないし、せいぜい今は楽しませてもらうわよ」 <しづる> 「……確かにそうかもね。ツンデレ喫茶という一つの作品として、既に"しぇいむ☆おん"が有る。 それと同じコンセプトを持ちながらにして全く違う道を行くというのは、中々骨の折れる作業よ」 <智広> 「あはは、確かに。だからこそ遣り甲斐があるかもしれないけど、骨は折れるかもしれないね。 まー、せいぜい楽しませてもらおうかな。動き有る無いに関わらず、この件は人が居ないとどうにもならないからねぇ。」 <玲菜> 「そんな事言わないで下さいっ!ここに居るのはみんな、TenderCafeのキャラクターですよ!? 店長と拓也さんを除けば全員がヒロインなんですっ!何を他人事みたいに言ってるんですか!?」 <ハイドリッヒ> 「そうは言っても、実際に他人事だから困る。絵師やライターが動かなければ、我々は出番すらないのだからな」 <しづる> 「そうよ、一人だけムキになったって始まらないわ。少し冷静になってみることね」 <玲菜> 「えっ、あっ、うぅ……。す、すみませんでした……。」 <千晶> 「あ、あのっ、えっと……!泣かないで下さいよ、玲菜さん……。別に玲菜さんを責めてるわけじゃ……」 <玲菜> 「……ううん、私が悪いんです。一人で突っ走って、勝手に暴走してるのは全部私なんですよっ!……うぅ……。: <千晶> 「あああ、泣かないで下さいっ!……わ、私まで涙が……。」 <拓也> (……なあ、早也よ?) <早也> (何よ?) <拓也> (……玲菜ちゃんと千晶ちゃんだが、二人の違いが判りにくいと思わんか?) <早也> (……私も同感よ。絵が無いのもあれだけど、玲菜ちゃんが弱気モード入ると千晶ちゃんと被るからね。 ま、ここはライターにどうにかしてもらうしかないでしょう。……そもそも、今はそれ以前の状況だけどね。) <拓也> (……ふむ。) <ハイドリッヒ> 「おやおやおや?最近の若者は、人の前で堂々とコソコソ話を開始するから困る」 <拓也> 「うわっ、店長っ!変な事を言いながら俺の背後に立たないで下さいっ!」 <ハイドリッヒ> 「はっはっは、そんな事を気にしていては軍隊で生き残れないぞ?」 <拓也> 「それ以前に入隊するつもりありませんから!」 <ハイドリッヒ> 「そうか、それは残念だ。」 <拓也> 「ったく……。流れがグダグダなのをいいことに、皆して適当な事をしよってからに……。 誰でもいいから、早いところ流れをまとめて動かしてくれよっ!ちくしょーーーーーっ!」 <長岡> 「……せめて"おっぱい!"でもいいから喋る出番が欲しかったぜ」 <菫> 「同感です。この一行分しか喋れないなんて空しい。……早くTenderCafeの流れを作って、私達の出番を作ってくださいよね」